形やルールに縛られない
私たちの周りにはたくさんのルールがあります。会社でのルール、家族とのルール、一般的なモラルとか常識といった公の場で求められるマナーなどもそうですね。
もちろん、周りに迷惑をかけないため、物事をスムーズ進めるためにルールやマナーは必要です。
毎日私たちはたくさんのルールやマナーを守って生活しています。
通勤ラッシュ時は電車に乗るときに整列するとか、エスカレーターでは片側を空けるとか(最近は歩かないことを呼びかけてるところもありますが)。
会社の内部情報を社外で口外しないとか、通勤はスーツとか、オフィスカジュアルとか、制服とか。
家庭内だったら、私が実家にいたころは飼っていた猫が出入りできるように、部屋のドアは半開きにしておくというルールがありました。
楽しいルールもあれば、面倒なルールもありますね。
では、お洋服ではどうでしょう?
お勤めの方は、勤務先にドレスコードがあれば必然的にそれに則った服装になりますね。
それ以外でも、30代~40代の大人の女性になると冠婚葬祭とかお子さんの学校行事とか、
何かのセミナーに参加するとかいったことが社会と繋がっている以上ありますよね。
そういった場合のTPOは大人として守ったほうがいいでしょう。
祭り衣装に学ぶ
でも、ルールにばかり縛られていては、おしゃれもおもしろくありません(私はルールを目一杯楽しむのも好きですが)。
たまには自由にお洋服を着る日をぜひ設けてください。
自由にお洋服を着るってどういうことでしょう?
私は、東京の葛飾(柴又ではありませんが)というところで育ちました。寅さんとかこち亀とかで有名な下町ですね。
江戸っ子というわけです。小さい頃は地元のお祭りも盛んで、迫力ある大人神輿が町内を練り歩くのをワクワクしながら見ていたものです。
私はお祭りの衣装が好きでした。粋な感じが最高にかっこいいと思うのです。私の父も祭りの衣装がよく似合う人でした。
東京のお祭りでは、町会ごとに揃いの法被を着ますがそれ以外は自由です。法被の下に柄物の鯉口シャツを着る人もいれば無地の人もいるし、腹掛けをしている人もいます。
股引き(大阪でいうところのパッチです)も紺とか白とか柄物とか、ふんどしの人もいます。とにかく自由で楽しいのです。
みんなが「この日のため」に法被に合わせてオリジナルのお祭りファッションを心から楽しんでいるのが見ていても伝わってきます。
大阪に来た時にだんじり(岸和田ではありませんが)を初めて見たのですが、白の上下に法被でみんな同じ格好だったのが衝撃でした。
チームカラー的に揃えることでテンションが上がるということかもしれませんが、やっぱり私は個性が光る東京のお祭りファッションが大好きです。

そこで、江戸っ子の私はアロハシャツ代わりに鯉口シャツを祭りじゃなくても着てしまうことにしました。
最初の1着はもっと地味な柄でした。それでも、初めて着て出かけるときは少し勇気がいりました「派手かな~?」「変に目立つかな~?」
ドキドキしながらBBQに着て行きましたね。
結果、大正解。私らしいと若い女の子にほめられて、これで完全に吹っ切れました。
綿100%で楽しい柄が豊富な鯉口シャツは夏の遊び着に持ってこいなのです。お祭り衣装だということで少し尻込みしましたが、いってみれば「ノーカラーのシャツ」です。
見方を変えることで抵抗が薄れました。
今回着ているのはおかめとひょっとこ柄ですが、もっと小さい柄や水玉とか小花柄とか普段着として抵抗なく着られる柄もたくさんあります。
お祭りではピッタリジャストフィットで着るのが粋ですが、私は洋服っぽく着たいのでワンサイズ大きめをゆるっと着てパンツにイン。
デニムやこんなワイドパンツと合わせて着れば言われなければ鯉口シャツだとはわからない(かもしれない)。
ルールに縛られない
こんなことを思いついて、やってみて、ほめてもらえたらお洋服って本当に楽しいなぁと思うのです。
今年の夏はこのおかめとひょっとこ柄を着てどこに行こうかなと考えるとわくわくします。
みなさんも、ぜひ、ルールに縛られないで自由にお洋服を着てみてください。
「私は○○だから無理」「○○と△△はおかしい」「××は似合わないと言われた」
そういうネガティブな思い込み全部忘れちゃってください。
今日から、着てみたいと思う自分の気持ちを大切にしてあげてくださいね。


